クラブチームでは、自分のことは自分でする『自立』と、自分の考えを持ち、他に左右されることなく責任ある行動ができる『自律』をサッカーを通して身につける指導をしています。
サッカーに限らずスポーツを通じた子どもの育成と聞くと、徹底した挨拶指導、集団行動、整理整頓などはよく耳にします。これらは元々軍隊を育てる為の体育的な指導です。
とても大切なことですが、体育的な指導だけでは言われたこと以外しか考えることができない、「指示待ち人間」を育ててしまうことにつながりかねず、当然それでは社会で必要とされる人間にはなれません。
サッカーも社会も常に状況が変わっていく中で、それを感じ取り、考えて判断し決断する。
さらに決断したと同時に責任も生じることを学びます。
自立と自律を備えることで、決断力や責任感、賢さや粘り強い心等が備わり、人間力を高めます。
Nagoya S.S.は、サッカーを一つの教材として子どもたちに人間力を高めてもらい、先の高校や社会など、人生における様々なステージで常に必要とされる人間を一人でも多く育成していくことを最大のテーマとして活動しています。
「自立」と「自律」

「心」を育てる
心を育てるとは、指導指針にもあるスポーツマンシップを基に「自立」と「自律」の違いと理解を深め、それらを応用できるようにすることです。
目標を達成するためにはチームとしての成長と強さが必要となります。
はじめに自分で目標を決めて自己分析をし、その目標を達成するための課題を見出し準備と計画をします。そして互いの目標や考え、個性を尊重し共有します。
課題に対しては、答えを教えるのではなく、自分で考え、方法や答えを導き出せるようにします。
そして子どもたちが導き出した考えを基にアドバイスをしていきます。
目標を指導者と子どもたちが一緒になって繋ぎ合わせ、試したり実践したり経験を重ねます。時には失敗もあるでしょう。しかし皆で目標を達成できたことを喜び讃え合うことができるのは、チームスポーツであるサッカーの素晴らしい特徴といえます。
これらの繰り返しの積み重ねこそが心の「自立」と「自律」を育て、確かな経験として自信につながり、この心は必ずや人生を歩むための糧になると考えています。
また、ジュニアユース年代のメンタル面における成長とケアを重要視し、専門のメンタルトレーナーが、講習会を開いたり、個人面談を行ったりしながら、メンタルトレーニングを行います。

「技」個性を活かす
チームの為に選手の個性を最大限活かすサッカーを目指して技術・戦術の指導をしています。
例えば、パスが得意な選手がパスだけを練習していても試合ではその個性を発揮することはできません。
個性を活かすためにはその個性を活かすための「土台」が必要です。
まず得意である技術を「自分の武器=実力」となるように、とことん練習することです。次にその武器をチームの中で、または試合の中でどう活用するかを学びます。最初は単なる一つの武器も、いろいろなスキルをプラスすることで、複合型の強い武器として身についていきます。
技術といえば、身体的なことだけではありません。適応適所に判断する力や応用力、そして戦術です。
トレーニングはもちろんのこと、自分たちの試合画像を見たり、世界のトップリーグの試合をみながら団体・個人戦術を学びます。土台とは技術・戦術の習得と理解といえます。指導者は常にサッカーを勉強し、その年代や時代に合った指導を行います。これは情報に敏感であることはもちろんのこと、時代などを先見する力が必要です。

「体」成長期における身体との付き合い方
ジュニア年代では、神経系が活発で12歳でほぼ大人と同じにまでに発達します。そのため運動神経をさまざまな形で刺激しパーフェクトスキルを目指します。
ジュニアユース年代は、心肺機能が活発に発達する時期です。したがい心拍数を上げた状況でのトレーニングが欠かせません。ボールを扱いながらでも、そうでない場合でも粘り強く走れる身体作りをしていきます。
また、併せて考えておかなければならないのが、オスグッド(膝)や腰の怪我・故障が多くなる時期でもある事です。その先のステージで活躍する身体を手に入れるためには、ただ頑張るのではなく、理論に基づき理解したうえで本人が向き合って鍛える必要があります。
筋肉の成り立ちや仕組み、鍛え方からケア方法等、専門のフィジカルコーチ(理学療法士)を置いて、フィジカル面の向上と怪我の予防をサポートしています。
育成方針
